女性の心とカラダ

女性のからだは、女性ホルモンの変化によって、からだだけでなくこころも変化します。

こころ

 メンタルヘルスの問題は、女性に多いことが知られています。それは、女性が、結婚、妊娠出産、育児、介護といった課題を多くひきうけることから、変化への対応も負担が大きくなることと関係しています。

 伝統的な慣習が負担になることもありますし、親類、近所、友人関係の悩みから不調をきたすこともあり、相談するところに困ることもあります。どのような決断をするかは、個人の考えですが、悩みすぎることで、不眠、食欲不振、自律神経症状などをともなうときはご相談ください。

女性のこころとからだ

からだ

月経前緊張症(PMS)・重症月経困難症

 排卵日・生理の前二週間に、頭痛、めまい、むくみ、嘔気、不眠、感情の浮き沈み、ささいなことで泣き出すといった不安定な状態が、ホルモンの変化によって生じることがあります。この間に、うつ状態、自殺願望、過食なども加わることがあります。

 また、月経痛が激しく外出できない、起き上がれないなど、重症月経困難症で起こります。婦人科的問題を除いて、漢方治療で効果があることもあり、またSSRIと呼ばれる薬物治療が効果があることもあります。いずれにしても、生活習慣の見直しと考え方の癖など自分を振り返ることで、治療が進んでいきます。

更年期障害

 自律神経症状とこころの問題が重なると、更年期障害はうつと同様な状態をおこします。年齢的にも様々な責任が降りかかり、困難な環境がある場合、問題整理をすることも回復には必要です。漢方薬による治療だけでなく、カウンセリングの可能性、心理検査などの様々な観点から回復を支援していきます。

不妊症・流産・死産・不育症など

産婦人科治療を受けつつも、こころが不安定であるとき、夫婦で意見が異なるなど、こどもを授かりたくても得られないことは大きなストレスになります。中立的立場で、こころの痛みより立ち直るお手伝いをしてまいります。

妊娠出産にともなう つわり・産後うつなど

 妊娠出産の経過は個人差が激しく、精神的な不安定に見舞われることもあります。ホルモンの影響だけでなく、夫婦・家族関係、住居問題、養育環境、産休、育休の問題など、生活環境の影響から、激しいつわり、妊娠中の不安症、産後うつなどが起きることがあります。

 これらの問題解決のために、医療だけでなく、地域の助産師、保健師、訪問看護、夫を含む家族、保育園など広く連携することで安定を図ることが大切です。薬物を処方される不安から、受診をためらう方もありますが、まずはご相談いただき、その方にあった対応を一緒に考えていきます。

 お子様の健康のためにも、1日も早く安定した状態になるように支援していきます。

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